**ましろのあさ**
『ましろのあさ』
作・絵: いもと ようこ
ましろは生まれたときからずっと、網の部屋にいます。
美味しいニンジン、綺麗な水がいっぱいあり、お部屋もいつも綺麗です。
『だけど、いつもつまらない・・・網の外には何があるのだろう???』
つきの明るい夜・・・
『そうだここを出てみよう。自分の足で走ってみよう。はねてみよう』
そう決心してましろは網から飛び出します。
野良犬に追いかけられ、疲れきったましろ。
でも、今まで当然のようにあった美味しいニンジンもお水も今はありません・・・
ニンジンとお水を探しまわったましろはいつのまにか森の中に入っていました。
『こわいよ・・・かえりたいよ・・・』
そう思いながら一晩森で過ごします。
そして、目覚めたましろの前には・・・・♪
今回のお気に入り場面は・・・
『ましろは おおきく いきを すいこむと、
はじめて あさつゆを のんでみました。
「あっ なんて おいしいんだろう」
くさの はっぱも はじめて たべてみました。
「なんて おいしいんだろう」
にんじんしか たべられないと
おもっていた ましろは、
うれしくなってしまいました。』
大げさかもしれないけど、成長して親離れしていくときとちょっと似てるきがしました。
暖かい守られた環境もいいけど、ちょっとだけ自分でガンバってみる、今までやった事がないことにチャレンジしてみる。
成功ばかりじゃないだろうけど・・・それでも確実に成長するものね。
by sawanoehon
| 2009-01-14 16:17