**そらまめとわらとすみ**
『そらまめとわらとすみ』
日本民話
絵: 川上 越子
むかし、おばあさんソラマメを煮ようと流しでザクザク洗っておった。
すると一粒こぼれてコロンコロンと転がった。
『一粒くらいいいじゃろ』
おばあさんはそうつぶやくと、火をおこすわらを取りにいった。
すると風が吹いてわらが一本飛んで行った。
『一本くらいいいじゃろ』
おばあさんはそういってかまどに火をおこした。
すると真っ赤な墨が ゴロンゴロンと転がってきた。
そうして、三人は出会い、ひょこひょこ歩いていった。
暫らくすると・・・川がある。
渡れないでいると、わらが良い事を考えた。
でもでも・・・それってホントに良い事だったのかな??
その後三人はどうなっちゃうんだろう♪
今回のお気に入りの場面は・・・
『それを みていた
そらまめは おかしくなって
「わっはっはっはっ
わっはっはっはっ」
あまりに わらったんで
おなかの かわが
ぱちんと さけてしまった。』
本の初めにこんな事が書いてあった。
『ソラマメを黒い糸で縫った人』
グリム童話にも『そらまめとわらとすみ』というお話がある。
グリムだから当然ドイツのお話である。
この『そらまめとわらとすみ』は、日本の東北地方に伝わった昔話で、発祥の地が東西にかけ離れている。
それにもかかわらず、二つの物語はそっくりなのです。
唯一違っているのは・・・通りかかった人
ドイツでは黒いとしか持ち合わせていなかった旅の仕立屋さん。
日本では娘さん。
であった人がたまたまそういう人たちだった・・・でも、同じ様にソラマメのスジは黒くなってる。
お話ってどうやって繋がっていくのかホント不思議ですね♪
by sawanoehon
| 2009-01-15 16:30